夫を疑う妻はなぜグーグル「ストリートビュー」を?
夫にとっては悪夢でしょうが、不倫相手を特定すべく、自ら夫を尾行する妻もいます。私の依頼人の中には「探偵を頼むお金がないから、自分でやりました」といって、証拠写真を取り出した方もいます。
デジタル写真には撮影日時が記録されていますが、紙の写真しか残っていない場合、およその撮影日を特定することが必要になる場合があります。たとえば別居後に離婚訴訟に踏み切った妻が「夫の不貞が婚姻関係の破綻を招き、別居の原因となった」と主張したいのであれば、別居前か別居直後の写真でなければ証拠としては弱くなってしまいます。
そういったとき、グーグルの「ストリートビュー」が役に立ちます。グーグルはストリートビューの写真を一定期間ごとに更新していますが、以前に撮影した写真も保管しており、ネット上で参照することが可能なのです。たとえば街角の看板ができる前の写真か、できた後の写真かといったポイントをチェックしていくことで、およその撮影日を特定できるのです。
証拠集め編
5:LINE
・パスワード、指紋認証を突破して、メッセージをチェック
・不貞行為の証拠になる「肉体関係を匂わせる表現」
・比喩的表現「食べちゃうぞ」もダメ
6:予約メール
・ホテルや航空便の予約サイトからのメールは、状況証拠になる
・相手の氏名を特定されてしまう恐れ
・海外便では嘘がつけないので注意!
7:居場所チェックアプリ
・夫が寝ている間に、居場所チェックアプリ(Find iPhoneなど)を導入
・ラブホの前で妻が待ち構えるケースも!
8:張り込み
・素人探偵となり妻が張り込み
・現場写真を撮影
弁護士。丸の内ソレイユ法律事務所代表。
2009年に同事務所を開設、年間300件以上の離婚相談を受ける。都立戸山高校、東北大学法学部卒業。南カリフォルニア大学ロースクール修了。