もうひとつ注力したのが、キャンペーンだ。1月にレギュラーメニューの人気投票企画「第1回マクドナルド総選挙」を実施。12種類のハンバーガーがそれぞれ「公約」を宣言し、人気投票の結果で1位になったらその公約を実現するというものだ。結果はダブルチーズバーガーが1位となり、公約通りパテとチーズを増量した「トリプルチーズバーガー」を価格据え置きで販売した。

5月は、前年に好評だった企画の2回目として、トッピングでレギュラーメニューをカスタマイズできるキャンペーン「マックの裏メニュー2」を実施した。6月にはビッグマックを訴求したキャンペーン「ビッグマック祭り」を実施している。これらのキャンペーンも、レギュラー商品を強く打ち出した形だ。

遊び心あるキャンペーンで話題に

8月に行った、マクドナルドの愛称が「マック」と「マクド」のどちらのほうがより愛着があるかを決める対決キャンペーンも業績に貢献した。関西圏で定着している「マクド」か、東京ほか全国でつかわれる「マック」か。「東京軍」「大阪軍」それぞれで新商品が発売され、期間中にそれらの名前を含むツイート数の多かったほうが勝利となる。「マクド」が勝った場合は、マクドナルド公式ホームページの一部で「マック」と表記するところを「マクド」にするとしていた。

結果は僅差で「マクド」が勝利。これを受け、マクドナルド社では宣言通りホームページの一部を「マック」から「マクド」に変更し、関西弁表示にした。サラ・カサノバ社長も「これからもマクドは、食のリーディングカンパニーとして一人ひとりが真摯に取り組んでいきまっせ」とメッセージを寄せた。遊び心のあるキャンペーンが功を奏し、実施があった8月の既存店客数は前年同月比で8.7%、客単価は5.3%伸びている。売上高は14.5%増加した。

こういったキャンペーンはネットで話題を集め、メディアにもよく取り上げられたため、集客に大きく貢献しただろう。「マクドナルドが面白いことをやっている」と好意的に受け止めた人も少なくなかっただろう。鶏肉問題の記憶が薄れるなか、「生まれ変わったマクドナルド」を強く印象付けることに成功した。