ポイントカード中毒ではお金は貯まらない

教育費についても、かけすぎていないかをじっくり考えてほしい。私は以前、塾の講師をしていたが、「お金をかける=学力アップ」ではないと断言したい。学力アップのために必要なのは「勉強時間を増やすこと」で、家で復習しないのでは意味がない。私は講師時代、勉強する意味を熱心に伝えた。いい学校に入るために勉強せよ、と言っても子どもにはピンとこない。「将来の選択肢が広がる」ということを丁寧に伝えることが真の教育で、それなくして成績は上がらないのだ。塾に行けば勉強するだろうといった安易な考えで教育費をかけても、それは浪費であり、投資にならない。

もうひとつ、肝に銘じたいのは、家計を放置せず、定期点検することである。家計改善というと、食費や光熱費などに目がいきがちである。たしかに食費や光熱費は節約がしやすいが、1パック20円安いほうの卵を買ったり、こまめに電気を消したりしても、いったいどのくらいの効果があるというのか。また、よく行くお店のポイントを貯めて支払いに充てるなどの努力は、財布がカードで分厚くなるだけ。「チリは積もってもチリのまま」なのだ。ポイントや割引き目当てで複数のデパートでクレジットカードをつくるのも考えもの。購入時にはオトクだと感じるかもしれないが、結果的に買いすぎに繋がっていないだろうか。

一方で、住宅ローンや保険料などは、長く放置していてはいけない。住宅ローンの返済は定期的な出費として見過ごしがちだが、年数が経てば金利が下がった、自身の返済能力が上がったなどの変化もある。高い金利のままなら、別の銀行に借り換えよう。残債が2000万円、残り20年のローンで金利が3%から1%に下がれば、毎月返済額は約1万9000円も安くなる。

生命保険も同様で、ここ数年、保険会社間の競争が進み、割安な商品が多数登場しており、乗り換えればより保障が充実したり、保険料負担が安くなる可能性も高い。資産が増えていれば必要な保障額は小さくなるため、保障額を減額し、より有効な保障を得ることもできる。

チリを積み上げることに躍起になるよりも、1度見直せば大きく改善できるものを見直したい。

富豪の掟●見直し効果が大きいものを見逃さない

(構成=高橋晴美)
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