海外からの信用を失ってしまう
また、不安視されるのは輸出への影響だ。
「いくら独自基準で大丈夫と言っても、神戸製鋼の一連の問題がこれだけ大騒ぎになってしまっては、海外からの信用を失ってしまう。C‒2、P‒1は『前科持ち』とも言える機体だ」(前出の軍事専門家)
航空自衛隊の主力戦闘機「F‒15」の機体とエンジン、支援戦闘機「F‒2」のエンジンに使用されているチタン合金も神戸製鋼製だ。様々な素材での偽装が相次ぎ発表されたが、仮にチタン合金もデータを改ざんしていれば、自衛隊の制空権を確保する戦闘機と、対艦・対地攻撃を担う支援戦闘機が最悪、飛べなくなってしまう。
いまやこの問題について安倍政権の一挙手一投足にすべての注目が集まる。