また、公務員の採用でもインターンが注目されている。公務員という職種、就職先は把握していても、具体的な仕事内容ややりがい、職場環境を知っている学生は少ない。そこを実際に知ってもらう狙いだ。

霞が関では「女子学生枠」を400人に拡大

警視庁では、学生に交番勤務や警備艇巡視やパトロール同行などを体験してもらっている。最高裁判所では、家庭裁判所調査官の仕事の魅力を知ってもらうため、少年事件の模擬審判を実施している。

さらに内閣人事局は、霞が関の22府省庁が毎年9月に開いている女子学生向けのインターンについて、受け入れ人数を昨年より3割多い約400人に拡大している。日程は5日間で、今年で3回目だという。

インターンシップを実施する側が、実施の目的を明確にし、取り組むことで、学生側にとっても有意義なインターンになる。改めて「どんな体験・経験を通じて、何を得てほしいのか? なぜ、そのインターンを行うのか?」を企業に問いかけてもらいたい。

(写真=時事通信フォト)
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