3歳児ネイティブと会話が成り立たないわけ
大学を出たのに、語彙力の乏しいネイティブの3歳児とも話ができないという日本のビジネスマンは少なくない。それはどうしてなのか。後藤さんの解説はこうだ。
「日本人ビジネスマンのほうが、ネイティブの3歳児よりもボキャブラリーは豊富。しかし、読み書きと会話は別です。日本人の多くは、脳のウェルニッケ野に、英語の正確な発音が記憶されていません。そのため、ネイティブの3歳児の英語が聞き取れないし、英語で話そうとしても、日本式のカタカナ英語の発音になってしまい、3歳児にも伝わらないのです」
また、船津さんは「英単語の持つ価値がわかっていないと、相手が3歳児でも、英会話は成立しません」という。
「たとえば『薬を飲む』の英訳は『drink medicine』では間違いです。『take medicine』が正解。『drink』は口から主に液体を入れることを表すからです。ネイティブが多用する簡単な動詞、その正しい使い方を知るべきでしょう」
ジーエルアカデミア代表取締役。偏差値30台から独自の勉強法で同志社大学に入学。卒業後ケンブリッジで心理学を学ぶ。帰国後、心理学の知見と自身の経験を活かした英会話学校のジーエルアカデミアを設立。
児童英語研究所社長。1965年生まれ。米国カンザス州の大学で学んだ後、右脳教育の第一人者の七田眞氏に師事し、児童英語研究所に入社。著書に『子どもの「英語脳」の育て方』などがある。
元帝京平成大学教授。1943年、東京生まれ。神経生理学者、医学博士。早稲田大学理工学部卒、東京工業大学大学院修了。著書に『先端脳科学者による1ヵ月かんたん英会話脳トレ』がある。
自然科学研究機構生理学研究所教授。1978年、九州大学医学部卒業。ロンドン大学医学部研究員などを経て、2004年より現職。専門は神経科学。著書に『記憶力の脳科学』『どうでもいいことで悩まない技術』などがある。
カリスマ英会話講師。シドニー大学で神経心理学を専攻。卒業後、東京学芸大学に研究生として来日。TVの司会も務める。著書に『中学レベルの英単語でネイティブとペラペラ話せる本』などがある。