ビル・ゲイツが欠かさない「考える週」
マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツも「ユングタイム」を意識してとっています。『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』(かんき出版)で、次のように紹介されています。
ゲイツは1週間の「考える週」を定期的にとっていて、その時間はじっくりものを考え、本を読むための時間にしている。80年代からずっとこの習慣を続けており、会社が急成長してからも中断することはなかった、と。
時代の寵児となり、忙しさのピークにあったときも、ゲイツは年に2回は、1週間の「考える週」を設けて、仕事から離れる時間を作っていたそうです。ひとりきりで大量の本や記事を読み、最新の技術について学び、これからのことに思いをはせました。ビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同会長となった現在も、この習慣は続いているそうです。
日常から遮断された“閉じた時間”を強制的に作る
ゲイツの「考える週」は、まさに「ユングタイム」。ユングと同様、多忙な毎日や日常から遮断された、静かで深く考える時間を、意図的に作り出したのです。
もしかしたら、この「ユングタイム」を優先したからこそ、マイクロソフトという巨大企業の方向性や戦略を考えることができたのかもしれません。