3. 妥当な目標値を提案する

ただ「できません」と言うだけでは、上司もいい顔をしない。そこで自分の能力にあった業務量や勤務日数などを式にはめこみ、現実的な目標値を提案したい。特に、上司にNOという場合は、具体的な理由に基づいた説得材料を準備すれば、理解を得られやすい。

【結論】1日5件の営業に回り、1カ月440個の受注契約を目指します!

POINT●四則演算の役割
算数で教わった+、-、×、÷は、それぞれの強みを持っている。ビジネスで重宝するのは、数字の“質”を明らかにしてくれる割り算だ。「1年の売上高100万円」というデータひとつにしても、「売り場面積」や「昨年の売上高」「予算」など、さまざまな数字で割ることで、面積あたりの売り上げや達成率といった“質”が見えてくる。

●足し算 ⇒ 複数の量をまとめる
例題)2円と2円と2円をまとめると?
2+2+2=6

●掛け算 ⇒ 複数の量を効率よくまとめる
例題)2円と2円と2円をサクッとまとめると?
2×3=6

●引き算 ⇒ 異なる量の大小を把握する
例題)30リットルと20リットルは、どちらがどれだけ大きい?
30-20=10

●割り算 ⇒ ある量の質を評価する
例題)100mを10秒で走る人と、50mを8秒で走る人はどちらがすごい?
100÷10=10
50÷8=6.25

BMコンサルティング代表 深沢真太郎
「ビジネス数学検定」日本最上位1級。企業研修などでビジネス数学を指導。『数学女子 智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。』など著書多数。
(文・構成=鈴木 工、岩辺みどり)
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