「英語のドラマはセリフを覚えるほど見る」※本の詳細は本文末で紹介しています。

2、3カ月経ったころから、辞書なしで読めるようになった。また、「それまではメールを書くたびに上司にチェックしてもらっていましたが、その頃からチェックも不要になりました」と言う。

特に英語力の変化を実感したのは、海外出張だった。「初めての海外出張では、相手が言うことをただ聞くだけ、それも6割程度しか理解できなかった。話しても通じず、もう一度言ってと言われてくやしい思いをしました。それが、翌年の出張からは、相手の言うことが理解でき、言いたいことも言えるようになった。自分でも『(英語力が)変わってきたな』と思いました」(田谷氏)。

自分の仕事に直結するところから英語を身につけるコツを教えてくれたのは三輪氏だ。「急な海外出張が入ったら、まずは自分の携わる仕事の専門用語を100個ピックアップして覚えること。その際は発音も気をつけたい」(三輪氏)。アクセントや発音が違うだけで、まったく通じなかったり、ほかの単語と間違われることもあるからだ。三輪氏は「単語を覚えるときには、発音記号を見て、せめてアクセントだけは覚えてほしい。最近の電子辞書は、発音も聞けるものもあるのでどんどん活用すべき」と語る。

紹介した書籍

●『英文ビジネスレター事典』 橋本光憲・監修 三省堂
●『基礎から学ぶ英語ビジネス・ライティング』 中邑光男・著 研究社
●『Nonstop English Wave』 日本英語教育協会
●『CNN100万語[聴破]CDシリーズ』 CNN English Express・編 朝日出版社

(永井 浩、水野真澄=撮影)