<実践>外国人が集まるバーに行ってみる

<strong>ミズノ アジア・オセアニア部スポーツ販売課課長 田谷 潔</strong>●入社後、英語を話すことに興味を持ち、外国人の集まるパブに通いつめる。国内営業部を経て2002年7月から現在の部署に異動し、英語の勉強を本格的に始める。
ミズノ アジア・オセアニア部スポーツ販売課課長 田谷 潔●入社後、英語を話すことに興味を持ち、外国人の集まるパブに通いつめる。国内営業部を経て2002年7月から現在の部署に異動し、英語の勉強を本格的に始める。

6年前に国内営業部から海外営業部に異動になり、独学で英語をマスターしたミズノのスポーツ販売課課長、田谷潔氏は、「どんどん使うことが必要」と言う。

「海外経験がなく、机に向かって勉強ができるタイプでもない」という田谷氏の場合は、リスニングから入り、まず「話せるようになること」を目指した。活用したのは海外ドラマだ。「特に『フレンズ』は普通の映画と違って会話が多く、ユーモアもあって楽しい。続きが気になるのを我慢して、同じ回を、ビデオテープが擦り切れるほど見たので、セリフも暗記していました」(田谷氏)。

そして、英語を使う機会を自分でつくった。「会社の帰りに、外国人の集まるバーに行って話しかけました。『どこから来たのか』をきっかけにした簡単な会話ですが、通じたら楽しい。ここで会話力を鍛えました」と田谷氏は語る。

このほかにも、書店に行ってはさまざまな教材を買って試し、自分に合ったものを探したという。毎月CDとセットで発売される『Nonstop English Wave』も、2年間、毎日の通勤時間に聞いた。「俳優のインタビューや、時事トピックなど、いろいろなテーマが取り上げられるので飽きずに続けられた」という。

異動先の海外営業の部署では、「書く」力も求められた。毎日50本ほどのEメールを読んだり書いたりしていたという。

「当初は、辞書を引きながらなので読むのも書くのも時間がかかりました」と田谷氏は振り返る。そのとき役立ったのが『英文ビジネスレター事典』だ。使い込んでいるためか、カバーはぼろぼろになっている。「これは引きやすく、例文が多いので参考になりました」(田谷氏)