業界最大手のオリックス自動車は、短時間・短距離利用を前提に、車種を軽自動車や小型車に絞り、リーズナブルな料金体系を打ち出している。貸し出し拠点は首都圏、名古屋、京都とエリアを広くとり、山手線全駅に拠点を網羅するなど、公共交通との連携を強化しているのも特徴だ。

会社を選ぶ際は、「カーシェアならではの“自家用感覚”の利便性を享受するために、まずは徒歩至近距離内に貸し出しステーションがあるかどうかが一番のポイント」と鈴木氏。「自宅からよく通うコンビニへの距離と時間を考え、同じような感覚で行けるかを目安にするといい」とアドバイスする。

そのうえで、自分の利用頻度に合ったプランを選ぼう。月に数時間以上利用することが決まっているなら、一定の時間料金がパックになっているプランを利用するのがおトクだが、たまにしか使わないなら“利用した分だけを払う”プランのほうが、ムダな利用を節約する効果も期待できる。

また、個人だけでなく、営業車としてカーシェアを利用する法人ユーザーも増加している。会社でリースから乗り換えを検討する際は、「月の利用が100時間以内かどうか」(オリックス自動車カーシェアリング部企画担当部長・高山光正氏)が目安となる。

ちなみに、カーシェア用の車はカーナビ、ETC搭載が基本だ。ETC搭載車限定の“1000円高速道路”人気でETC車載器は品薄状態が続くが、土日祝日しか利用しないなら、いっそカーシェアに乗り換えるのも手。ETCとの合わせワザを使えば、車費用の大幅コストダウンも可能だ。

※すべて雑誌掲載当時