「阿波女」に理解を示す「讃岐男」の存在

【徳島に女性のリーダーが多い理由2:「阿波女」に理解を示す「讃岐男」の存在

昔から「讃岐男」には「阿波女」というカップルがベストだといわれていますが、徳島の男性の寛容さは、徳島の女性が活躍できる理由の1つといえます。

このことに関して植田氏は次のように語ります。

「物理的な支援ということではなく、まず徳島の男性は、女性が働くことへの理解があります。男性が、女性が表に出て活動することに抵抗心がなく、むしろ背中を押してくれるのです」

職場の男性上司にしても、「育児休業を取得しなさい」「フレックス勤務を活用しなさい」と女性が子育てを主導すべしという考えではなく、「両立することは大変だね」と夫もしっかり子育てするべしというスタンスで声をかけてくれると言います。

くるみん認定率が全国1位(2015年5月 厚生労働省徳島県労働局)という実績を有する徳島県ですが、それは、仕事と家庭を両立する女性に対する男性からの理解が浸透していることの表れとも言えるのでしょう。

女性の就業継続のためには、男性の家事・育児への参画は重要な課題ですが、そこにはまずお互いを思いやる気持ちや共通理解といった気持ちが大切です。

時間が限られていると、そのコミュニケーションすら取ることが簡単ではないかもしれませんが、家事分担うんぬんの前に、妻が大変そうな姿を見かければ、ひと言声をかけるところから始めてみるとよいのではないでしょうか。

【徳島に女性のリーダーが多い理由3:賢い金銭マネジメント力を持つ

徳島は、1世帯当たりの預貯金残高は全国3位(2014年 香川県統計協会)という実績を持ち、家計管理がしっかりしている家庭が多いという印象を受けます。

しかし、お金を全く使わないかというとそういうわけではありません。徳島県徳島市では、1世帯当たりの理美容にかける金額は全国2位(2015年 総務省 家計調査・都道府県所在別)、家事に関するサービスにかける金額は全国5位(2008年 総務省 家計調査・都道府県所在別)という実績を有していたことがあります。

その理由を植田氏に尋ねてみました。

「徳島の女性は暮らしの価値を大切にし、お互いが幸せだと感じられる暮らしを、作ったり守ったりするためには知恵とお金を使うのです」

理美容にお金をかけてオシャレをし、家事サービスなどのサービスを利用して家庭のことをきちんとやることは、長期的に見れば、よりよい仕事と収入を得るための自己投資でもあるのかもしれません。

リターンが得られる賢いお金の使い方が自然体でできる女性が多いことは、リーダーとして活躍する女性が多い理由の1つであると考えます。