女性リーダーを増やすなら「徳島」に学べ
徳島の女性リーダー像について、植田氏からはこう言います。
「徳島の女性は、自然な笑顔でチャーミングな方が多いです。男性に負けないように仕事をやらなくては、という尺度はまったくなく、私ならではの生き方でよいという考え方を持つ方も多いですね」
最近では、ロールモデルがないことに悩む女性が多いと聞きますが、自然体で働くロールモデルがたくさんいることも、後に続く女性の励みにもなります。
都会の男性が多い組織のなかでは、女性が自然体で働くことは簡単なことではないかもしれませんが、あえて自然体で働くことを実践することの大切さを感じます。
多くの日本企業は、女性リーダーを増やすために取り組み、女性側も様々な悩みを抱えています。ただ、徳島を見る限り、こう言えるかもしれません。
<女性リーダーは無理に増やそうとした結果、増えるのではなく、自然体で働ける風土や価値観があれば、自ずと増えていくのだ>
男性社会の常識や固定的な価値観に無理に合わせたり、過剰反応をして対立したりするのではなく、どうしたらもっと良くなるのか、男女共に一人ひとりが向き合い、常識や価値観を柔軟に変化させていくことが求められているのではないでしょうか。
*参考文献:「徳島の女性経営者100人に聞く」株式会社アニバ出版(2016)
(クラッシー、日本総研リサーチ・コンサルティング部門 齊木乃里子=取材協力)