「最強の質問」で保険営業員の正体を見破る

(4)ファイナンシャル・プランナー(FP)

保険募集人をしているFPから保険を買います。

[メリット]
・保険の考え方や必要な保障を教えてくれる
・保険ありきではない提案を受けることができる
・面談相談が基本
[デメリット]
・有料相談である
・FPとして相談を受けている人と、保険販売が主でFP資格を持っている人との区別がつきにくい
・どこにFPがいるのかわかりにくい

【こう対応しよう】 

FP資格を持っている人でも、実際の提案力は個人の力量に左右されます。また、FPであっても、相談料が無料だったり、あまりにも安かったりする場合は、保険に偏った提案になっている可能性も否めません。相談時には、社会保険の制度の説明はもちろん、貯蓄と保険のそれぞれのメリット・デメリットをきちんと伝えてくれるかどうかを意識して話を聞きましょう。

▼保険営業マンの思惑をチェック!

(1)~(4)それぞれにメリット、デメリットがありますが、いずれも対策を立てることで、自分に合った「お店」を選ぶことができます。本当に自分に合った保険を提案してくれているかどうか、また、自分がしっかりと保険についての知識を持てたかどうかの確認は“1つの質問”と、“1つの想像”で答えが出ますよ。

“1つの質問”とは、死亡保険なら「もしも亡くなった場合、どんな遺族年金がいくらもらえるのか」、医療保険なら「もしも入院した場合、健康保険にはどんな保障があるのか」です。民間の保険の前に、今すでにあなたが加入している社会保険の知識があるかどうかを確認しましょう。答えられなかったり、いたずらに国の制度がアテにならないと不安をあおったりする担当者は要注意です。

そして、もう1つの“想像”は、「その人の給料はどこから出ているのか」です。

1つの保険会社専属の営業担当者や保険ショップが無料で相談にのってくれるのは、あなたが保険に入ったことが給料につながるからです。ということは、基本的には、保険に入ってもらうことが前提の提案になります。FPには基本的に相談料を支払いますが、無料であったり、あまりにも相談料が安かったりする場合は、その理由を質問して確かめましょう。

誤解をしてほしくありませんが、無料相談が悪いと言っているわけではありません。商品が売れたら利益が出るのは当たり前のことですから、商品を売るための無料サービスも必要でしょう。保険も1つの商品ですから、保険を販売した人がそれによって利益を得るのも当たり前のことです。

無料だから良い! 有料だから良い! ではなく、納得して必要な保険を買える「お店」を選ぶ力を持ってほしいのです。

大切なことは、理解して、納得すること。

「お店」にはそれぞれの特徴がありますから、そこをわかったうえで自分に合ったお店を利用してください。

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