保険は商品である。売り物である。客は必要なら買う。不必要なら買わない。でも、不必要なのに言葉巧みに売り込む輩もいる。一度加入すると、見直さない客も多いから、気づいた時には、数百万円のムダ金をつぎ込んでいることもある。大事なのは、保険販売員(会社)をよく見極めることだと著者の前野彩氏は語る。

1分でわかる、保険「購入先」別のメリット・デメリット

今、日本で保険を扱う会社は、何社あると思いますか?

10社? 50社? 100社?

生命保険会社41社、損害保険会社で26社、少額短期保険会社が82社、これに共済を合わせると、その数は150を超えます。保険・共済(以下、保険)に入るということは、これだけたくさんの中から、自分にあった保険という商品を選び、それを売っている「お店」を選ぶことになるのです。保険は、どこで買っても同じ商品。だからこそ、「どんなお店で買うか」を意識してみませんか? 

私たちが保険を買いに行く「お店」には、大きく分けて4つの形態があります。

▼保険「購入先」別のメリット・デメリット
(1)保険会社の担当者

所属している1つの保険会社の商品を営業する人から保険を買います。

[メリット]
・相談料は無料
・職場や自宅など、指定の場所や時間に来てくれる
・新商品の提案が積極的
[デメリット]
・自社の商品しか販売できない
・他社の商品の動向について知らないことが多い
・ 担当者に聞かないと保険料がわからないことが多い(ネットで試算できないことが多い)

【こう対応しよう】

懇意にしている保険会社の担当者がいる場合は、「遺族年金や健康保険などの制度を活用したうえで、本当に保険が必要なのかどうか」を考えることが重要です。自分が賢くなることで、保険会社が売りたい商品ではなく、自分に必要な保険を選んで買えるようになりましょう。