「ひたむきなおっさん」見せます
そして、やはり一番大事なのは「試合のクオリティ(質)」の充実である。ラグビーならではの、からだのぶつかり合う迫力やスピード感を味わってもらう。スクラムやパスプレーの妙味を見てもらい、ラグビーの醍醐味を感じてもらうのである。
昨年度の日本選手権覇者のヤマハ発動機の清宮克幸監督は「W杯の試合は感動しました」と言った。
「トップリーグには新しい観客がきてくれると思います。その方々は、日本の南ア戦をベースにこられるだろう。だから、トップリーグの選手たちはあの(南ア戦の)レベルに近づく努力をして、お客さんに楽しいね、素晴らしいねと思われる試合をしないといけません。“ワールドカップ前後”という言葉ができるよう、がんばっていきたい」
TL3連覇を目指すパナソニックの堀江翔太キャプテンはこう、訴えた。
「テレビで(試合を)見るのもいいんですが、会場に足を運んで、ラグビーを肌で感じてもらいたい」
会見後の囲み取材で、「リピーターを増やすためには?」と聞かれると、日本代表フルバックの五郎丸は即答した。
「自分らが持っている力を、試合で100%出し続けることでしょう」
日本代表最年長の37歳、ロック大野均(東芝)はこうだ。
「我々がいいパフォーマンスを観客に見せるしかない。おっさんがひたむきに泥にまみれながら走っている、その姿を見てくれたらいいのかなと思います」
個性豊かな選手たちがからだを張るトップリーグは11月13日、スタートする。