リピーターの増加がカギ
今季も16チームによる2プール2ステージ制を採用し、来年1月24日のファイナルまで熱戦が展開される。リーグにとって大事なことは、どうやって観客を増やしていくのか。2003年にスタートしたトップリーグの長年の課題である。
マーケティングの概念で、『パーチェス・ファネル』というものがある。消費者の購入までの意識の遷移を逆ピラミッド型で図化したもので、上から順番に「認知→理解→好意→購入意向→購入→再購入(リピート)」と並んでいる。観戦客のチケット購入を考えると、ポイントは「好意→購入意向」と「購入→再購入(リピート)」のプロセスだろう。
W杯効果もあって、TLの各会場で前売りチケット完売が相次いでいる。ということは、今季はとくに「購入→再購入」が大事なのだ。どうやって観戦客を満足させ、試合のリピーターになってもらうのか。
リーグでは、開幕戦の「激辛グルメ&生ビール飲み放題」や「ゴジラ・デー」「ウルトラファミリーデー」「親子ピッチ・ヨガ体験会」など様々なイベントを企画し、観戦客に楽しんでもらおうと計画している。ただ、試合のリピーターを増やすためなら、試合日程の告知ほか、チケット購入のやりやすさや会場での次の試合の優待券配布などの工夫が必要なのではないかと思う。