まだまだ続くハードワーク
平林さんの心は日本ラグビー界の発展にのみ向けられている。2007年W杯、11年W杯とも、W杯のレフリーとなるチャンスを持ちながら、母国代表チームがティア2(ティア1=上位10カ国=に次ぐグループ)という理由でW杯の舞台で笛を吹く夢は実現できなかった。だから、レフリーもコーチもステータスを高めるためには、代表チームの躍進が重要なのだった。
今回のジャパンの躍進の陰には多くの人の熱意と貢献が隠されている。つまりは、その国の「総合力」がW杯では試されたのである。平林さんはコトバを足す。
「2019年W杯に向け、日本ラグビー界は今回と同じようなハードワークを続けていかなければならないでしょう」
そうなのだ。さらに4年。今回を成功事例とし、こういったレフリー対策ほか支援体制のさらなる強化が求められることになる。