受験体験はわが子の「ウドの大木」化を防ぐ
最後に「受験は、人生1回は経験すべきだ」と佐藤さんは言う。
「受験をしないと知識があいまいになります。竹のように節ができず、ウドのような人間になる。人間は怠け者なので、受験という負荷がないと勉強しない。小学校からエスカレーター式の学校に行っていた為政者の言動を見れば、その弊害はわかるはずです」
エスカレーターで進学・進級した為政者といえば、現首相の安倍晋三さん(小学校から大学まで、成蹊)も当てはまるのだが、さて、どなたのことか。いずれにしろ、わが子をウドの大木のような人間にするかしないかは親の手腕にかかっているのだ。
作家、元外務省主任分析官。同志社大学大学院進学研究科修了後、外務省入省。外務省時代は優れた情報収集力と人脈を生かして、ロシアを始め世界のエリートと渡り合った。著書に『国家の罠』(毎日出版文化賞特別賞受賞)、『自壊する帝国』(新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞)他、多数。