自分の意見を言うのが苦手な日本人

【三宅】その訓練は大事ですね。外国人と話をしていると「Why?」と聞かれることが多い。でも、そのときは、きちんと「Because」で返せば、わりと彼らはもうきちんと納得しますよね。その理由が若干本当かなと思える理由であっても「Why、Because」の論理に慣れるというのは、それやっぱり必要ですね。

【浦島】その通りです。いまだに覚えているのが、英検の2次試験にあった問題です。旅行に行ったとき「どうしてあなたは写真を撮るのですか」っていう質問に意外と答えられない。どんな回答でもいいわけです。例えば「楽しいから」とか「あとで家族や友人に見せるため」だとか「自分の記念だ」とか。しかし、それが言えないのです。

【三宅】いま、日本がグローバル化するなかで、多くのビジネスマンが四苦八苦しながら英語を勉強していると思います。英語を習得しなければならないというプレッシャーと戦っている。彼らにアドバイスをいただけませんか。

浦島久 ジョイ・イングリッシュ・アカデミー学院長

【浦島】子どものようにネイティブ的な発音を身につけるのは大変かもしれません。だけど、この人たちの強みは、理詰めで英語を覚えてきたということで、会話だけでなく英文も結構読めます。そこにヒントがありそうです。僕は文法かもしれないと考えています。これまで文法はマイナス面が多いと考えられていた側面があります。特に、しゃべろうとすると文法や構文が邪魔してスムーズに話し出せず、会話が苦手になったという人がいますよね。

社会人で英語が苦手な人たちがもう一度中学校1年生レベルの文法からスタートし、問題集を解きだすと、意外とすんなりいける可能性があります。しかも、最近の文法テキストや問題集にはCDが付いているから耳からも学習できます。それからさっき僕が言った音読。これはビジネスマンにはすごくいいと思います。国際舞台で使える英語をゲットするという意味でも効果的ですけれど、読むことが会話にもつながります。つまり一石二鳥ということです。

【三宅】「文法の日」というものを、浦島先生のところではやっている。いま、全国に広げる活動をしていると聞いています。

【浦島】今年で10年目になります。この間、四国、それから九州まで広がりました。僕の提唱している文法というのは、別にいわゆる受験の文法、ああいった面倒くさい文法じゃなくて、ほんとに会話に使える文法をマスターしようということです。

アカデミーも来年で40周年になります。僕は63歳。今後もその日、その月、その年を一生懸命生きていく。その結果は受け入れるしかありませんから、堂々と自信を持って受け入れる経営をしていきたいと考えています。