隣の出費診断!
[A家]オール私立 vs [B家]中学から私立 vs [C家]オール公立
[A家]年間授業料200万円を12年間+新体操も……
……夫49歳/妻49歳/長女19歳/次女17歳/年収約1200万円
Aさんは、私立小に通う父娘の姿に憧れ、“パパ主導”で、長女に名門小学校を、次女に幼稚園を受験させた。長女は第2志望のA女子大附属の小学校に進学し、高校まで内部進学。次女は、名門B女子大附属の幼稚園から高校まで内部進学。2人は年間授業料がそれぞれ約100万円の小・中・高校時代を過ごしたことになる。また約12年間、新体操にも取り組んでおり、年間支出額は別途約120万円(2人計)だった。現在、長女は専門学校に通う。次女は高校2年生だが、将来の夢はなく「『しんどい仕事はしたくない』などと話しており、どうなることやら」とAさんは苦笑いする。
[B家]マイカー、マイホーム断念で子ども2人に中学受験
……夫40歳/妻40歳/長男12歳/次男9歳/年収約1000万円
長男が4年生の頃から、家族のレジャーも差し置き、受験に伴走してきたBさん。その甲斐あってか、第1希望に合格。中学受験のために3年間で約190万円を投入。次男の習い事も含めると、これから毎年200万円はかかる見込みだ(手取りの約25%相当)。マイホームやマイカーは潔く断念した。受験までの3年間を、Bさんは「曇り空のような心境」と形容する。土日返上で勉強を見たり、3カ月ごとの模試の結果に一喜一憂したり、「受験生の親は財力だけでなく、体力と精神力も必要」と断言。「落ちていたらシャレにならなかった」と真顔で語る。次男の中学受験も数年後に控える。
[C家]「部活」と「自宅学習」でのびのび子育て
……夫49歳/妻44歳/長男14歳/長女12歳/年収約700万円(妻100万円)
2人の子どもを公立校で育ててきたCさん。将来は「国公立大に進学してほしい」と願っているが、「できる限り子どもの夢に添いたい」と学資保険として月4万円を積み立て中だ。教育費は長男の塾代が月に2万3000円。あとは教材費などが、2人合計で約年20万円である。長男は中学の野球部で活躍、長女は管弦楽部に入部した。「子どもには手をかけてきた」とCさん。長男の少年野球の練習に毎週末付き合い、SE職で理数系に強いため、子どもたちの勉強もよく見てきた。彼が子どもたちに望むのは「他人様に迷惑をかけない大人に育ってほしい」ということだけだ。