「伊藤さんの血液検査のデータを見ると貧血気味なんですよね。普段、結構お酒を飲むんじゃありませんか?」

オーソモレキュラー(分子整合栄養医学)療法の権威である溝口徹・新宿溝口クリニック院長の言葉に「ご明察!」と心の中で叫びながら、私の目は検査結果の一覧から「γ-GTP」の項目を探り当てていた。「25U/L」。男性の基準値「85以下」を大幅に下回っている。「なんだ問題ないじゃん」と呑気に思っていると、溝口院長は「アルコールによる栄養の吸収障害が見られるんですよ」と畳みかけるように話し始めた。

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血液検査解説結果

現在51歳で、飲酒歴は30数年。飲み始めると止まらず、翌朝「飲みすぎた」と反省しても、夕方には忘れてしまう。でも、身長159.3cmで、体重は48.1kg。よってBMI値は18.9。この「ヤセ」に限りなく近い「標準」を20年以上キープし、メタボの同輩を見ては密かに優越感にひたっていた。過去の健診で特に問題視されたこともない。それだけに溝口院長の言葉は意外だった。