期待集める開発中の経済特別区
ティラワ経済特別区は開発が始まったばかりであることから、経済特別区として企業を誘致しながら経済発展していくためには、企業にとって魅力的な生産拠点となるよう電気、上下水道、港湾などのハード面のインフラストラクチャーの整備が急務となっている。日本の政府開発援助(ODA)によって、ティラワ地区港の港湾ターミナルの整備や変電所建設・送電線整備など電力関連施設の整備のための円借款(200億円)が13年6月に契約調印されている。17年に施設供用開始という計画であることから、3年後には停電のない工業団地に多くの日系企業が「タイ・プラス・ワン」として生産ネットワークの一角をティラワ経済特別区に構築していることが期待される。
最後に、出張に出かける前にバンコクとCLMV諸国との間のフライトは必ず遅れると聞いていたが、実際に、バンコクから飛んできてプノンペンで折り返す飛行機に乗って、バンコクを経由してヤンゴンに向かうはずであったが、バンコクから飛んでくる飛行機が大幅に遅れて、プノンペンの出発時刻も遅れ、バンコクでヤンゴン行きの飛行機に乗り損なうというトラブルに遭遇した。
スワンナプーム国際空港は確かに現代的な巨大な空港であるが、それを利用する(タイの航空会社の)オペレーションはお粗末なものであった。ロジスティックスにとってハード面のみならず、ソフト面の重要性について身をもって認識させられた。ハードとソフトの両面におけるロジスティックス・インフラの整備がまたれる。