データを集めて論理的に伝えよう
まず、自分の不安を直属の上司に内々に伝えよう。戦略策定に携わっていたかどうかにかかわらず、上司は戦略の背景についてより詳しく知っているかもしれない。それについてもっと知りたいという姿勢で質問し、会社がなぜこの戦略を選んだのか理解したいので、教えてくださいと頼もう。
「この戦略の基盤はどのようなものですか」「この点がなぜ重要なのか説明していただけませんか」「現実的に、この戦略をこの地区の市場に合わせるために、われわれにはどんな裁量の余地があるのですか」というような質問をするとよいだろう。
自分の論理を裏づけるデータを示すことも大切だ。ネットワークを使って調べていれば、そうしたデータが手元にあるはずだ。また、リスクを軽減する別の策を提案することも有益であろう。
ここで、上司を非難したり責任をかぶせたりしないよう注意しよう。自分は上司に異議を唱えているのではなく、実行すべく命じられた戦略をよりよく理解しようとしているのだと明確にすることが肝要だ。