図表4のx(朝食率)について計算してみましょう。図表1にあったようにAさんの朝食率は95%です。この値から全体平均値を引いて二乗します。言葉でいうと「偏差の二乗」、式にすると(95-42.6)2となります。
これをGさんまで同じように計算し、これらを足して合計値を出します。これが「xの偏差の二乗の総和」です。データは7人分なので7で割ります。
この値がxの分散です。標準偏差はこの平方根です。同じようにしてyとzについても計算します。
〈作業2〉まずは朝食率xと営業成績zの共分散を求める
「次はどうするんだったかなあ……。偏差の積か。それから共分散だ。2種類のデータの関係性を示すのか。言葉は難しいけど計算は簡単だ」。
Aさんはかつて使った教科書を見ながら計算を進めていきます。7人それぞれのxの値からxの平均値を引いた数値に、zの値からzの平均値を引いた数値を乗じた値の総和を計算して、それを7で割った数値が共分散です。Sxzと表記します。