社長が、真っ赤なTシャツで、記者会見に出てくる――。「ネット界のNHK」とも揶揄された昔のヤフーでは考えられない姿だ。なぜ「爆速」での改革が必要なのか。そこにはトップ企業ならではのジレンマがあった。

「みんな、いつ辞めようか考えていたと思う」

ヤフー社長 CEO 宮坂学
1967年、山口県生まれ。91年同志社大学経済学部卒業。出版社勤務を経て、97年6月ヤフー入社。2002年メディア事業部長、09年執行役員コンシューマ事業統括本部長。12年4月よりヤフー最高経営責任者、6月より代表取締役社長。13年6月より親会社であるソフトバンク取締役も務める。

「みんな、いつ辞めようか考えていたと思う。でも辞めなくてよかった。いまのヤフーは、以前とはまったく違う会社になった」(30代のヤフー社員)

日本最大のネット企業・ヤフーが、急激にその姿を変えつつある。きっかけは2012年3月に電撃的に発表された経営陣の交代だった。取締役4人のうち、創業社長の井上雅博(55)を含む3人が退任。新たに、社長には執行役員だった宮坂学(44)、副社長には子会社GyaO社長の川邊健太郎(37)が就任した。この結果、経営陣の平均年齢は10歳以上若返った(年齢は発表時)。