●そのままの日本(一般社団法人アスリートソサエティ代表理事 為末 大)
日本の都市や農村は欧米とは異なる独自の景色を残しており、訪日した外国人によると、それが面白いのだという。「ガラパゴス化」は観光面では魅力になる。東京オリンピックに向けて、「そのままの日本」を世界に売り出す元年に。
●ストーカー対策本格化(NPOヒューマニティ理事長 小早川明子)
警察庁は2014年度予算の概算要求で、ストーカーを繰り返す加害者に精神科医らの治療を受けさせ、効果を検証するための費用を計上した。
ストーカー事件を減らすには加害者を治療することが決定的に大事。その意味で一歩踏み出す年になるだろう。
●みんなの改革元年(経営コンサルタント 井上智治)
2020年の五輪まで6年。この長さは中期的な目標を立てるのに最適。日本人みんなが6年後の姿を思い浮かべ、それぞれの目標に向かってがんばれば、日本全体もステップアップするだろう。
●もの忘れ外来(順天堂大学医学部教授 新井平伊)
脳の記憶力低下に不安を持っても、精神科へ行くには抵抗がある人も多い。でも、その症状の原因はさまざま。認知症の早期発見のためにももの忘れ外来など専門医での診察が今後より重要になる。
●拓く(良品計画会長 松井忠三)
自動車メーカーの復活、百貨店の売り上げの前年越えなど、日本経済に好転の兆候が見える。賃上げの機運もある。そして何と言っても、自民が単独過半をとり「決められる政治」になったことは大きい。2014年は日本の新しい姿が拓かれる年になることを願う。
●信(「婦人公論」編集長 三木哲男)
2013年は食品偽装の事件や、東電の汚染水隠しなど、信頼がビジネスの根幹を壊した。だとすれば、信頼を築き上げ、ブランド化できたビジネスや企業がすごく伸びるような気がする。
●被害者保護(弁護士 大澤孝征)
ストーカーによる被害から被害者をどう守るか。性犯罪の被害から守るため、起訴状や証拠における匿名化など、これまでにない被害者を保護するための実効ある対策が求められています。
これまでの被疑者・被告人の人権とのバランスの取り方が問題となるでしょう。司法のあり方が激変している象徴とも言えます。