ところがダメな社長は、高い給料を払ったら損だと思っている。残業代稼ぎをされたほうが、ずっと損です。ここを間違えないことです。

武蔵野が残業が少ないのは、バックヤードのIT化に、ものすごくお金をかけていることも大きいでしょう。

経営サポート事業部はこの3年で売り上げが倍になったが、バックヤードの人数は同じです。なぜかというと、マイページというソフトに多額の投資をしたからです。

今までは売り上げの登録は、事務員がやっていましたが、新しいソフトではお客様の登録を全部お客様自身にインターネット上でやってもらえるようにしました。その代わり、売り上げに対して、2%、1.5%、1%のキャッシュバックをしています。

また今まではセミナーの参加証を事務員が封筒に入れ、切手を貼って送っていましたが、今は参加証をメールで送り、それを受け取った会社が参加証を印刷してくれるようになりました。また、メールが開封されているかチェックする仕組みを作り、万全を期しています。こんな工夫を重ねていると、それこそ元が取れてしまいます。

残業を減らすには、お客様の不満をすくい上げて、ソフトの改善をすることです。

ところがどこの会社も、ITに投資しないで、いつまでも人間に不具合をカバーさせている。

わが社はお金をかけてソフトを直します。残業代はずっとかかり続けますが、ソフトは1回直せばいい。

「申し込みの画面を変更してほしい」と、3人以上から同じ要望があれば対応します。希望を放置していると、同じ内容の電話がかかってくる。それにその都度対応するよりは、直したほうが早いです。

時間の節約、人件費の節約は、お客様の都合に合わせて直すのが1番いい。そうすれば、お客様に何も言われなくなるので、その分の時間が浮きます。