張さんの最初の就職先は日本企業でした。入社して1年目、商社で営業担当だった張さんは、上司の指示に衝撃を受けたと言います。「1年目は、商品よりも顔を売ってくれ。とにかくお客様に覚えてもらうように」――。商品を売ることが仕事だと思っていた張さんは、この指示を不可解に思いながらも、次第にその意味がわかるようになります。(2022年5月16日レター)

何を隠そう、私の最初の就職先は日本企業でした。27歳で大学を卒業して、丸紅の中国法人に入社しました。そこからノーテルネットワークス、シスコと、中国国内で外資系企業を渡り歩き、アメリカ留学後、帰国して中国企業のバイドゥに入社しました。

いくつかの企業を経験して、国によってリーダーの考え方やマネジント手法に多少の違いがあることがわかってきました。あくまでも一般論ですが、日本のリーダーは「匠の心」を持っています。あれこれいろいろなものに手を出すよりも、ディテールにこだわって一つの世界を極めていくイメージです。

(構成=村上敬)