バイドゥ日本法人へ張さんがやってきた当時、日本法人は赤字でした。歯を食いしばる苦しい時期が続きましたが、どこかでそれを楽しんでいる自分もいた、と振り返ります。安定した組織を回すより、成長させることにやりがいを感じるようになったのは、中学時代の英語教師のある教えがありました。(2022年5月30日レター)

かつてはベンチャーだった中国企業も、いまや大企業になりました。バイドゥもその一つでしょう。会長のロビン・リーが2000年1月に北京で立ち上げたときは、わずか7人の会社でした。そこから22年間成長を続けて、いまでは4万人のグローバル企業になっています。

大企業になるとベンチャースピリットが失われるのではないかとよく言われます。実際、組織が大きくなると、冒険的な決断をしなくなる傾向があるのでしょう。ただ、無謀なことをやって会社が潰れれば、大勢の人が路頭に迷います。責任の重さを考えると、保守的になるのは当然です。

(構成=村上敬)