新型コロナの影響で、経営危機を迎えたカクヤス。業務用酒類販売の売上が消え、全社員が苦しむなか、佐藤社長が行ったのは“ロマンを語る”ことでした。(2022年6月27日レター)
会社として新しいことや難しいことに挑戦するとき、現場の社員たちは経営者が本気かどうかを見ています。いざ号令をかけたものの、途中で方針転換してハシゴを外されるのではないか。そのような不安から、様子見や手抜きをするのです。もちろん細かいところは臨機応変でいいでしょう。しかし、大きな方針についてはブレずに最後までやりきる。その姿勢を示してこそ、社員は安心してリーダーについていきます。
ブレない姿勢は、とくに危機のときほど重要です。カクヤスがこれまでに経験した最大の危機は、1999年からの3年半で約100店の出店計画を立てたときでした。2003年に規制緩和で酒販免許が自由化され、それまでは殿様商売でいられたところ、スーパーなど他業種からの参入が予想されました。価格競争ではスーパーに勝てません。そこで23区内をカクヤスの店舗で埋め尽くして、「都内どこでもビール1本でも最短2時間でお届け」という付加価値勝負に持ち込むことにしました。
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(構成=村上敬)

