世界最大の消費財メーカー。その根幹を支えるのは、意外にも生え抜きの育成を重視する日本的な人材マネジメントだった。純血主義の弊害をどのように克服してきたのだろうか。
5年連続2ケタ成長を支える「内部昇進制」
ビジネス環境の変化が激しく、スピードが求められるグローバル競争社会では、有能な人材を外部から調達することが常識となっている。近年はマネジメント層に限らず役員クラスまで外部から招き入れる大手日本企業も珍しくない。
従来の日本企業は新卒を囲い込み、年功序列と終身雇用制の下で育成し、会社に対する一体感と忠誠心を醸成することで競争力において強みを発揮した。ところが、外部と隔絶された温室的風土の弊害として、内部競争力の低下による人材の劣化と能力の有無に関係のない順送り人事という組織と人事の硬直化をもたらしたことも事実だ。
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