振り返ると、大震災が発生した3月11日、菅直人首相は絶体絶命のピンチだったが、一転して政治休戦となり、命拾いした。だが、以後も次々と窮地に立たされた。
翌12日の午後、首相官邸で与野党各党との党首会談が開かれた。出席したみんなの党の渡辺喜美代表が振り返る。
「原発事故について、原子力安全・保安院の記者会見で、当時の審議官が『炉心溶融の可能性がある』と言っていたそうだが、私は『この発表はメルトダウンのことでは』と菅首相に問い質した。首相は『これはメルトダウンとは言わない。私は今朝、福島へ行ってきたが、原子炉は大丈夫』と、滔々と述べた。その真っ最中ですよ、福島第一原発で水素爆発が起きたのは」
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