従順さを要求するやんわりとした圧力

先ほど紹介した女性上司も強い支配欲求の持ち主のように見えるが、同じタイプがトップを務めていた組織で恩着せマウントを取る姿を私自身も目の当たりにした。

以前勤務していた私立大学で、新しい課程を設置することになり、その可否を問うための採決が教授会で行われた。「理事会にかけるので、できるだけ全会一致でお願いします」という学長(60代男性)の言葉の後、挙手による採決だった。

賛成多数で可決されたのだが、数人の教授が、賛成ではなく、保留に手を挙げた。賛成しなかった教授は、後から学長室に一人ずつ呼ばれて、「この大学の将来についてどう考えているのですか?」と学長を含めた数人の執行部から詰問されたということである。