耳に残る天気の解説は「濁音」にあった

ある時、音楽関係の本を読んでいると、「濁音は強く聞こえる」と書いてあった。「確かに……」と小林さんは腑に落ちたという。

「ゴジラやキングギドラは強い怪獣ですが、濁音をとると、コシラ、キンクキトラと急に弱々しく聞こえます。それなら天気はどうだろう? と考えると、強い雨という印象を残したいならザーザーという表現が合います。強いけど短時間の雨ならザーッと降る雨。反対に霧雨ならサーッと降る、がいいですよね。風もヒューヒューより、ビュービューのほうが強く聞こえます。

僕は“耳に残る天気の解説”を意識していますから、これは使えると思いました。そうやってどんなジャンルの本でも、『自分の仕事に活かせるかも』と思って読めば、きっと得るものがあると思います」