リーマンショックで創業以来初の赤字に転落

工場での仕事と経理の業務をそれぞれ1年ずつ経験したのち、入社3年目の2004年、石川鋳造の4代目社長に就任した。順調な船出であったが、2008年に起きたリーマンショックが同社を直撃することになる。

主力製品だった「アルミ用鋳鉄ルツボ」(※)の売上は最盛期の3分の1にまで落ち込んだ。売上が安定していたバルブなどの水道部品も減少。その結果、創業以降初めての赤字を計上した。