※本稿は、『プレジデントFamily2025春号』の一部を再編集したものです。
西海岸の大学もアイビーリーグに負けないほど優秀
(前編からつづく)
東海岸の話がつづいたが、西海岸だって負けていない。
カリフォルニア州シリコンバレーの近くにあるスタンフォード大学が6位にランクイン。
「世界的なIT企業が多いシリコンバレーのそばにあり、インターンシップが盛んです。そこで培ったコネクションを駆使して就職を狙う学生もいます。起業家精神を持った学生が多い一方、医学や芸術など、幅広い進路に強い印象ですね」(入谷さん)
有名な起業家では、ChatGPTで知られるOpenAI創業者のサム・アルトマン(中退)、エヌビディア創業者のジェンスン・フアンもスタンフォードで学んだ。
同じく西海岸からはカリフォルニア工科大学(カルテック)が7位にランクイン。生物学、化学・化学工学、技術・応用科学、地学・惑星科学など6部門を中心として構成されている。
「カルテックは、MIT以上に理系に特化した大学で、理系にどハマりした学生には最高の学びやです。学部生が約1000人に対し、教員数が300人なので非常に密な指導が行われます。私が指導していた中では、毎年、東大合格者を多数輩出する中高一貫校でずっと成績が1位だった数学オタクの生徒が入学しました。その彼ですら、カルテックは世界中の超理系が集まる本当に特殊な大学だから……と入学前は、『自分がやっていけるかどうか不安だ』と話していました。結果オーライで、すごく校風に合っていたようです」(入谷さん)
斉藤さんは理系に強い二つの大学を比較して「例えるなら、MITは理系の総合デパートで、どの分野もおしなべて強い。一方のカルテックはセンスのいいセレクトショップ。小規模ながら、重要な分野でも非常に高品質の研究教育を行う大学と言えます」と語る。
また、カリフォルニア州には、19世紀に創立されたカリフォルニア大学(UC)という10の州立大学群がある。その筆頭であるUCバークレー校が8位にランクインした。
「経済、物理、社会学、コンピュータサイエンスなど、文理問わず、幅広い分野が学べる環境。州立なので、私立大より学費は安いです」(篠塚さん)
ただし、学生数がとても多いため、カルテックのような密な授業は期待しづらい側面がある。「自分から教授にグイグイ質問するような積極性が必要でしょう」と入谷さん。
日時:6月27日(金)19:00~21:00
参加費:無料
※スマホでもパソコンでも視聴可。
※アーカイブ配信あり。当日ご都合が悪くても後からご視聴いただけます。
配信方法:Zoom ウェビナー
1部:「合格家庭に見る成績上昇の秘訣」
2部:「来年以降の入試はこう変わる! 注目校&10大ニュース」
3部:「広尾学園の教頭が考える『この夏、やっておいてほしいこと』」
登壇者:VAMOS富永雄輔さん、声の教育社後藤和浩さん、広尾学園植松久恵さん