どこがどう間違っていたのか

既存事業の状況が悪化しているのであれば、それは社長がそれまで行ってきた経営が間違っていた、成果を発揮しなかったということです。まずはその事実を虚心坦懐きょしんたんかいに受け入れなければなりません。そして、どこがどう間違っていたのか、なぜ成果が出なかったのか、それを徹底的に追求することが第一に行うべきことです。

例えば、製品やサービスの品質が落ちているとすれば、なぜ品質が落ちたのか? 製造工程でミスが多発しているからだ。なぜミスが多いのか? 製造部門社員のモチベーションが落ちているからだ。なぜモチベーションが落ちたのか? 給料がろくに上がっていない上に、有給休暇もとりにくいからだ……。

こういった具合に追求することで、業績悪化の根本的な要因にたどり着くはずです。その根本的な要因を放置したままで、新規事業に取り組んで、仮に一時的に成功したところで、すぐに同じ要因から衰退に転じることは自明です。