荷待ち・荷役時間の短縮は困難を極める

今回の残業時間の上限、年間960時間の設定は、ドライバーの長時間労働を改善することが目的です。その背景には、「荷待ち」や「荷役」と呼ばれる作業の拘束時間が長くなっている実態もあります。

荷待ち時間は、荷物の積み下ろしのために、ドライバーが待機させられている時間を指します。荷役時間は、荷物を積み下ろす時間のことです。政府は荷待ち・荷役時間の減少に取り組んでいるものの、国土交通省によると、荷待ちと荷役の合計時間は2020年度に3時間3分、24年度は3時間2分と、1分しか短くなっていません。政府はこの時間を2時間以内にすることを目標としていますが、道のりは険しいのが実情です。

フォークリフトを操作してトラックに荷物を積み込む男性
写真=iStock.com/Hakase_
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こうした改革が進んでいない背景には、トラックドライバーを取り巻くインフラ整備の遅れがあります。とりわけ、ドライバーが休憩や待機に使える場所が不足しているという現実は深刻です。