1947年の平均寿命は女性53.96歳、男性50.06歳

日本では第一次世界大戦後の1922(大正11)年に健康保険法が制定され、まずは炭鉱などの労働者を対象にした健康保険ができた。1938(昭和13)年には旧国民健康法が制定されたが、今のような皆保険制度ではなく、戦後の1956(昭和31)年2月末時点でも、小さい企業の労働者や自営業者、農林水産業従事者など、総人口の約3割は健康保険に未加入で、なかなか医者にかかれなかった。

結核やコレラなどの感染症で死ぬ人も多く、戦後すぐの1947年の平均寿命は女性53.96歳、男性50.06歳だった。ちなみに、2023年の平均寿命は、女性87.14歳、男性81.09歳だが、医療にアクセスできない人が増えれば、平均寿命も短くなるだろう。

何しろ、東京都内、大阪市、名古屋市、福岡市などの大都市部では高齢人口が増える一方で、医療・介護の担い手である生産年齢人口(15~64歳)が全国的に大幅に減少する。