「国家転覆のための密会」として大批判

これは昨年11月、ベルリン近郊のポツダムのホテルで、AfD(ドイツのための選択肢)の党員ら「悪しき思想の持ち主」25人が秘密会議を開き、ドイツ国内にいる何百万人もの外国人を国外に追放するための計画を練ったという話。ちなみにヴァンゼー会議というのは、1942年1月、ナチの幹部らがベルリンのヴァンゼー湖畔で、ユダヤ人を国外に移送すると決めた会議だ。

この忌まわしい“謀議”を嗅ぎつけたのがコレクティーヴというNPO(非営利団体)で、彼らがHPに「国家転覆のための密会」としてアップしたレポートを、主要メディアが大々的に報じ、それを受けたショルツ首相が、「恐ろしい計画が進行している」と国民にビデオメッセージまで発信。その後、あちこちで、政府の要人までが加わった反AfDのデモが繰り広げられた。そしてそれをメディアが毎晩、「勇気ある国民行動」とトップニュースで鼓舞したのだ。

なお、コレクティーヴは政府のお金は受け取っていないと言いつつ、実は、間接的なものを含めると社民党と関係の深い筋からの寄付が多い。一番有名なスポンサーは、ジョージ・ソロス氏のオープン・ソサエティ財団と言われる。