顧問を募集する人気マッチングサイト

「顧問」というと、大企業の役員をしていた人が、経営者への助言役として迎えられるイメージがあるでしょう。ただここでは、そうした顧問だけではなく、人に教えたり、アドバイスするということを広く指して、働き方のひとつに加えました。培ってきた経験や専門知識を、現場の社員に伝える役割の人や、専門性を活かしたコンサルタントなども含まれます。

そもそもシニアは人に自分の経験を伝えたり、後輩を指導したり、世代継承をするということが、DNAの中に組み込まれていると思います。そのため、こうした顧問の仕事は経験豊富なシニアに向いていると感じて、定年後の働き方として紹介したいと思ったのです。

つまり、今までの威厳のある顧問とは大きく違って、後進に自分がキャリアのなかで得てきたものを伝えたい人、また若い世代に何か教えたいと思っている人、さらには現役で働く人の話を上手に傾聴して、的確なアドバイスをすることができる人が向いている仕事といえるでしょう。

コンサルタントとして働いたこともない自分に、そんな仕事が来るのだろうか。そう思う人も少なくないかもしれません。

次のページに登場する髙平さんのように、人材ビジネス会社で働いて、コンサルタントとしての経験を積んだうえ、顧客を増やしていくという方法もあります。一方で、コンサルティングしてほしい企業と、コンサルティングしたい人をマッチングさせるサービスや、顧問を紹介するサービスもたくさん登場しています。そのなかで、私が推薦する顧問の紹介サイトを表で示していますので、ご参照ください。

なかでも手軽にできるのが、「ビザスク」というスポットコンサルティングのマッチングサービスです。例えば、新規事業を始める企業が、その業界で働く別の会社の人と電話などで1時間ほど話すことで、その業界のルールや最新の状況などを聞かせてもらうというもの。

大手コンサルタント会社の場合、契約料金としてかなり多額の費用が必要となりますが、このサービスでは企業側としては1時間数万円ほどでホットな情報を聞けるほか、アドバイスする側も、その業界で働く人なら知っている仕事内容を話すだけで報酬をもらえるのです。

複数の応募があった場合、シニア世代より現役世代の人が採用される傾向はありますが、採用されれば顧問を始める前の準備運動には、ぴったりの経験になります。

オンラインで教室開設 教える実績を積む

もうひとつ、自分の得意分野のセミナーをオンラインでおこなうやり方もあります。別稿で紹介した「ストリートアカデミー」も、サイトに自分の教室をつくって、そこで生徒を募集、オンラインまたはリアルで教えることができるサービスです。シニアの講師がおこなっているものでは、包丁とぎの教室や、ハワイについての教室などが人気です。

実は私自身も、勉強のため、セカンドキャリア支援の教室を開設しましたが、コンテンツやプレゼンのやり方、講師のコミュニケーション能力などがうまく揃って初めて、生徒が集まってくることを身をもって知りました。料金を設定したり自分なりに集客の工夫を考えるなど、独立・起業するときに役立つだろうと思うこともたくさんあります。集客目標を達成することにも喜びを覚えるようになりました。