乗ってわかったクルーズ人気の理由1「非日常空間」

英国船は“静かな邸宅”、伊船は“陽気なフェスタ会場”

「クルーズ船って、どこも一緒ではないか?」。かつてはそう思っていた。でも2隻目に乗った瞬間、すぐに気がついた。「これは、まったく別の旅だ」。一歩乗り込んだ瞬間の「空気」が違った。

2年前の人生初のクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号(以下、DP)と、2度目のイタリア船籍のクルーズ客船MSCベリッシマ号(以下、MSC)。どちらも海の上での非日常を体験できる素晴らしい旅だけれど、まるで性格が違う。そしてその「性格」が、そのまま乗る人の気分や印象を左右するのだと知った。

DPは、こぢんまりとしたサイズ感が特徴(約11万6000トン)。落ち着いた雰囲気と細やかなサービスが提供され、静かな時間を重視し、ゆったりとした旅のペースが魅力となっている。どこかクラシカルで落ち着いている。静かなホテルにチェックインしたような、ゆったりした時間の流れを感じた。乗客同士の会話も穏やかで、廊下ですれ違うと「Excuse me」が自然に出てくる。廊下の椅子には、新聞を読んだり、本を片手に紅茶を楽しんだりするシニアがいて、大袈裟に言えば、英国のマナーハウスに滞在しているようだ。