共感や尊敬得られるブログを

これだけの労力でどれほどの効果があるかというと、現在、8社あるクライアントのうち7社がブログ経由でアクセスがあり、最終的に契約へ至っている。

「ブログの効果は客観的に評価、あるいは共感されるコンテンツを持つことで、自分を潜在顧客に紹介してくれる人が自信を持って紹介できるようになったり、集客の見込める講演者としてセミナーに呼ばれたり、潜在顧客が『いつかは会ってみたい』と思ってくれたりすることです。そしてブログをきっかけに潜在顧客と出会い、私が持つ専門性に対する需要があれば成約に至るわけです」

図を拡大
専門家ブログ継続の秘訣

 ただ、ブログの執筆がマーケティングに役立つとわかっていても、多くの人にとって難しいのは執筆の継続だろう。継続するコツとして、齊藤理事は別表の3点を挙げている。

「ブログを書くときは業界の関心事に対して自分の強みを徹底的に駆使し、『よく言ってくれた』『よくぞここまで調べた』と共感や尊敬を得られるよう心がけています。そして知人や読者がブログのファンになってくれると、お願いしなくても喜んで自分のことを宣伝してくれるようになります」

ICという働き方には安定して仕事があるか、収入を得られるかという不安がある一方、時間の自由度が高く、社内政治などのつまらないことに巻き込まれず、好きな仕事に集中できるメリットがある。何より大きいのは「自分の足で歩いている感じを得られること」(田代理事長)。そんな職業人生を求める人なら、検討に値する働き方であろう。

【関連記事】
インディペンデント・コントラクターは何を「ウリ」すればいいのか
企業に属さない専門職「インディペンデント・コントラクター」って何だ?
購入意欲の測定にブログが使える
人脈10倍! Twitter、facebook達人への道【1】
激変! 10年後の働き方、稼ぎ方