第三の働き方「インディペンデント・コントラクター」

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IC概念図

世間から一流と目されていた大手企業で、退職強要や「リストラ部屋」の存在が報道されている。もはやどんな企業でも終身雇用の幻想は消えつつあるようだ。いつ会社に不要とされるかわからない、会社自体の存続もどうなるかわからない環境の中で、個人はどう生き残り、仕事をしていけばよいのだろうか。その一つの選択肢と考えられるのが「雇わない・雇われない」働き方であるIC(インディペンデント・コントラクター 独立業務請負人)であろう。

「ICとは雇用という形態に縛られず専門性の高い仕事を複数の企業と契約して請け負っていく、サラリーマンでも事業家でもない第三の働き方です。高度な専門性を持ち、組織から独立して個人の価値基軸で意志決定し、会社の垣根を越えて仕事をしていくのです」

IC協会の田代英治理事長はそう説明する。IC協会の会員数は現在約100名で、筆者も在籍している。