ヨボヨボにされる医療のベルトコンベア

また、孤独死とは孤独であろうがなかろうが、一人で自宅死することです。孤独と孤独死ではニュアンスが違います。孤独死は特段ネガティブなこととは思えないので、社会問題化することに、私は少し違和感を覚えます。

いまの日本では、がんと診断されたら、当たり前のように延命治療が施されます。本人も家族も、医療についてほとんど知識がないので、医者の誘導でベルトコンベア式のラインに乗せられてしまいます。

本書(『患者の壁 [ベルトコンベア医療]には乗るな!』)の「はじめに」でも触れたように、医療のベルトコンベアに載せられてしまうと、病名をつけられ、病人にされ、薬漬けの生活が始まります。節制を強いられ、医療関係者から脅され、心配を抱え、ヨボヨボにされ、病院のベッドで最期を迎えてしまいかねません。コロナ禍以降、面会に厳しい病院であれば、親しい人とも会えずに最期を迎えることにもなります。