喫煙ルームが果たしていた“意外な役割”

壁打ちという名前を付けなくても、似たようなコミュニケーションが自然に生まれていた場所があります。それが「喫煙ルーム」でした。

若い方は信じ難いかもしれませんが、30年前なら、オフィスのフロアで普通にタバコを吸う人がたくさんいました。それが次第に喫煙ルームだけに限られるようになり、そこに部署も役職も関係なく、さまざまな人が集まるようになったのです。「うちの会社の重要な決定は、会議室ではなく喫煙ルームで行われている」なんて冗談まで交わされるほどでした。

私も以前は喫煙者でしたが、喫煙ルームが組織の中で貴重なコミュニケーションの場になっていることを実感していました(実は、この価値があまりに大きくて、禁煙を躊躇ためらったほどです)。