「婦人科タブー」が女性の健康を蝕んでいる

セックスに関わらない女性のしもの問題が、一般読者を対象とする新聞や雑誌で散見されるようになったのは最近のこと。それまでは、ほとんど表立って語られることはなかった。

なぜなら日本では長いこと、女性が排泄や、特にセックスに関係するようなことを、人前で話すべきではない、そんな話をするのは恥ずべきこと、下品なことと考えられてきたからだ。そのため私がそうだったように、多くの女性が、下に問題が起きても、よほどのことがない限り誰にも相談することなく、黙って一人で耐えてきたのである。

最近、ある大学の先生が教えてくれた。彼女がいま教えている女子大生も、みな「産婦人科に行くのはイヤ」と言うそうだ。「性病や妊娠を疑われてしまうから」と。産婦人科に行くだけで、「ふしだら」という烙印を押されてしまうと考えているのだ。女性が、自分の下の問題やセックスの問題としっかり向き合うことは、いまだにタブーになっているのである。