報告書を出してスポンサーが戻ればいい、そんなことを経営側が考えているようなら、糾弾せざるを得ない。見逃すことは、また同じような問題を引き起こし、ひいてはテレビ業界全体の滅亡を招くことになるからだ。私はテレビが好きだ。テレビに育ててもらったと思っている。だからこそ、テレビがこのまま滅亡への道を歩み続けるのを“黙って”見てはいられない。そう思い、声を上げる。

中居問題であぶり出されたフジテレビの体質

フジは企業統治のあり方を根本から変えないとCM再開は難しい。いや、もしスポンサーが形だけ戻って来て、CMを再開することができたとしても、それは一時的な事象に過ぎない。根本には「病巣」が広がりつつある。それを確信したのが、27日の突然の人事発表であった。