ひとりの時間を楽しむ日本人の実態とは

日本ではいま、「孤独な人」が増えている。総務省によれば、単独世帯の割合が2025年には35%を超え、40年には約40%に拡大すると推計されている。核家族化や若者の未婚率の上昇が主な要因だったが、これからは「独居老人」の増加が牽引し、40年には、65歳以上の単独世帯が約900万世帯に達すると見込まれている。

夜、部屋のベッドに一人で座り、窓を覗く女性
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一方で、TVドラマや映画にもなった漫画『孤独のグルメ』がヒットしたり、「一人カラオケ」や「ソロキャンプ」といった「おひとりさま」向けのレジャーがブームになったりと、日本人の「孤独志向」が、より強まっているようにも見受けられる。つまり、一人で住むだけでなく、「一人で時間を過ごす」のを好むようになったのではないか、ということなのだ。

そこで、本誌では2336人を対象にアンケート調査を行い、いまのビジネスパーソンが孤独について、どう感じ、どう考えているのかを浮き彫りにした。その結果、回答者の約9割が、「一人でいる」のが好きだと判明した。さらに、一人でいる時間については、「十分」「どちらかといえば十分」と回答した人が合わせて約55%と、半数を超えており、ひとり時間の長さにも満足している人のほうが多いようだ。

【図表】アンケート調査の概要
【図表】総合編 ひとり時間が好きな人が多く、時間も足りている

家族関係について質問すると、LINEなどのSNSで家族とメッセージをやり取りする頻度は、毎日やり取りする人が36.3%、週1回以上やり取りする人は約4分の3もいた。電話も含めた家族との会話については、「毎日」している人が7割を超えた。

ちょうど年明けの時期だが、年末年始などに「家族や親戚と集まる」ことについては、6割以上の人が「楽しみ」と感じていて、家族関係が良好で、イベント好きが多いことをうかがわせる。「家族を頼りたい」のはどのようなときなのかを尋ねたところ、「緊急時の助け」と「精神的な支え」が半数を超えた。個別回答では、健康上の不安があるときにも、家族に頼りたいと思う人が多いようだ。

老後の生活についても、73.6%が「誰かと一緒がいい」と答えており、健康上の不安が寂しさを感じさせると見受けられる。一方で、親を「積極的に介護したい」という人は、約4人に1人にとどまることも明らかになった。

【図表】家族編 親の介護は嫌だが、老後は誰かといたい